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★アニマルセラピーのお話★ アニマルセラピーは、日本語では動物介在療法といい、専門の医療 関係者が治療のゴールを設定し、動物を介在させて行う医療行為のこと ですが、日本ではアニマルヒーリングの要素を強く持つ動物介在活動の こともアニマルセラピーと呼ばれています。 動物介在活動とは、ボランティアの方が犬や猫などの動物を連れて、 老人ホームや身体障害者施設などを訪問したりする活動のことです。 動物介在療法は、まだ日本ではあまり実践に至っていないようですが、 動物介在活動の方は多くの施設で行われているようです。 では、動物とふれあうことで、どのような効果がもたらされるのでしょうか? 一般的に、動物を見たり触ったりすると、血圧や心拍数が安定することが 明らかになっています。 動物とふれあうことで、緊張がほぐれてリラックスでき、血圧や精神の 安定をもたらしてくれるのでしょう。 動物を飼っている人は飼っていない人に比べて、コレステロール値が 低いという結果も出ているようです。 また、公園を犬を連れて散歩している人と、連れずに散歩している人とを 比べると、犬を連れている人の方が他人から話しかけられる割合が 圧倒的に多いのだそうです。 犬が、知らない人たちの間を取り持ち、会話のきっかけを作ってくれて、 人々のふれあいの輪を広げてくれるのです。 では、実際の動物介在活動の場ではどのような様子が見られるの でしょうか? 例えば、ボランティアの方が犬や猫などの動物を連れて老人ホームを 訪問することにより、お年寄りの間に連帯感が生まれて、和気あいあいと した雰囲気になっていくのだそうです。 老人ホームには、生活してきた環境も違えば性格も違う様々な方たちが 入居されているので、中には気が合わなかったりしっくりいかないような 場合もあると思います。 そのような中で動物が間に入ることにより、まず動物に関する共通の 話題が生まれて、それをきっかけに段々と打ち解け合っていき、 そのうちに何でも話せるような和やかな雰囲気になっていくのでしょう。 また、普段はほとんど笑わなかった方が明るく笑うようになられたり、 家族の方が面会に来られた時でさえ離床しなかった方が、動物の 訪問日には自主的に離床するようになられることもあるそうです。 そして、次回の動物訪問を心待ちにすることにより、生活に楽しみが できるのだそうです。 動物介在活動を行う際に注意しなければならないのは、動物のしつけが きちんとできているかどうかということです。 例えば犬の場合、「オスワリ」や「マテ」などの基本のしつけができている こと、知らない人に触られても落ち着いていられること、他の動物や人に 吠えたりしないことなどが重要となります。 衛生面も重要ですので、きちんとシャンプーをして清潔にして おかなければなりません。 そして、定期的に健康診断を行って、病気にかかっていないかどうか チェックしておくことも必要でしょう。 動物が発揮してくれるすばらしい力をもらって、一人でも多くの人が 心身ともに元気になられるように、アニマルセラピーの活動が今よりも もっともっと広まっていくことを願っています。 |
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